アルミニウムに塩酸を加えた物をろ過した時に生
アルミニウムに塩酸を加えた物をろ過した時に生じるのは、
塩化アルミニウムです...アルミニウムに塩酸を加えた物をろ過した時に生じるのは、
塩化アルミニウムですか?それともただのアルミニウムなのでしょうか?↑の方の回答に「塩化アルミニウムは水中ではイオンになっていますので・・・」とありますが違います。
塩化アルミニウムは空気中の水分とすら反応して塩化水素を発生させます。
水中でイオンになっている時にはすでに塩化アルミニウムではありません。
水酸化アルミニウムになってます。
教科書的には弱アルカリで水解して得られるとありますが、ただの水でも反応します。
質問の回答としては・・・
塩酸は塩化水素の水溶液です。
したがって、アルミニウムと塩酸を反応させると、まず塩化アルミニウムが生成。反応系内の水と反応して水酸化アルミニウムに水解します。
これが沈殿しますので、ろ過した時に得られるものは水酸化アルミニウムAl(OH)3です。
追記
hn_michaelさん の意見を読まさせていただきました。
塩化アルミニウムは空気中で加水分解されることは辞書にも載ってます。
水中では激しく反応することも併せて載ってます。
今、研究室いるので、実際に塩化アルミニウムに水を入れてみました。
水を入れた瞬間「ジュワー」と白煙がでました。塩化水素です。
発熱もしました。反応液はpH試験紙から酸性(pH1~2)です。
塩化アルミニウムはアルミニウムと塩酸からは一切得られません。
塩化アルミニウムの製法は、アルミニウムを塩素または塩化水素中で加熱です。水があってはダメです。
「溶けている」と言う言葉は、その化合物が何も反応していない状態を指すことだと考えられます。
塩化アルミニウムを水に「溶かし」ても、それはすでに塩化アルミニウムではないことから、「塩化アルミニウムが水に溶ける」は正確ではなく「水と反応する」が正確です。
確かに誤解を招く日本語を使ってました。
この点はお詫びします。
再度追記
六水和物の構造は[Al(OH2)6]Cl3です。塩化アルミニウムの構造は残ってません。Al(OH)3になる前段階です。
hn_michaelさん 、補足していただき恐縮です。ありがとうございます